ニュースMTトレーディング 9月29日号

米中物流、海上運賃６倍に
新型コロナウイルスの再拡大による物流網の混乱が長期化しています。米国では海運の要衝で入港待ちのコンテナ船があふれ、中国でも港湾や空港で感染者が確認される度に物流が停滞しています。上海発ロサンゼルス向けの２０フィートコンテナの運賃はコロナ危機前と比べると６倍以上の水準になっています。

エチレン設備稼働率、８月９２．５％
石油化学工業協会は２２日、化学製品の基礎原料であるエチレンの８月の生産設備稼働率が９２・５％だったと発表しました。好不況の目安となる９０％を１５カ月連続で上回りました。

武田・田辺三菱、開発データを共有し、効率化を図る
国内の製薬企業が研究開発で蓄積したデータを共有し、創薬に生かす取り組みが相次いでいます。武田薬品工業と田辺三菱製薬は化合物の社内評価データの相互共有を始めました。AIを導入して効率化することが念頭にあり、今後共有は進む見込みです。原料高・中古車タイヤ需要を受け合成ゴムが３年ぶり高値
自動車のタイヤや部品などに使う合成ゴムの国内取引価格が上昇し、8〜10月の大口価格はおよそ3年ぶりの高値水準に達しました。主原料のひとつであるブタジエンが原油高などを背景に値上がりし、交換用タイヤが中古車向けに堅調で、合成ゴムの需要をけん引していることが要因です。

サムスン、バイオ医薬生産７割増へ
サムスンバイオロジクスがバイオ医薬品の製造能力を7割増やします。新型コロナウイルスワクチンや治療薬の受注増を受けて新工場を建設します。合計4つの工場の能力は62万リットルとなり、競合のロンザ（スイス）などを上回る見通しです。

アルミ二次合金が９カ月連続の最高値
自動車のエンジンなどに使うアルミニウム二次合金の取引価格が9カ月連続で最高値を更新しました。中国の深刻な電力不足を背景に原料となるアルミニウムや金属シリコンが品薄で高騰しています。半導体不足による自動車の減産で合金需要は鈍っており、値上がりは小幅にとどまっています。

 

製造業の７割の企業で製造原価が上昇
製造業の7割の企業で、材料逼迫の影響により製造原価が上昇していることが判明しました。5割の企業は販売価格を上げず、利益を削りながら企業活動をしているようです。今後の活動計画については、逼迫しやすい材料の代替品調査などを検討する企業が多くなっています。

ニュース in MTトレーディング
弊社のバイオマス系のアルコール(エタノール,  イソブチルアルコール, 1-プロパノール, 1-ブタノール,  1-ペンタノール,など)の販売が伸びております。環境に優しい原料に注目が集まっているように思います。御興味・御関心がございましたら、御気軽にお問い合わせくださいませ。＾＾